全国に広がりつつあるクラフトビール。
誰もが知っているような大きなブルワリーから、知る人ぞ知るような小さなブルワリーまで、今や全国各地に個性的なクラフトビールが溢れています。 今回は、そんなクラフトビールのサブスク、「Otomoni」を体験してみました。
みなさまは、いつもどこでクラフトビールを購入していますか?
酒屋やレストランのみならず、ドン・キホーテなどのディスカウントストアやスーパーやコンビニでもクラフトビールをよく見かけるようになりました。
さらには楽天やAmazon、各ブルワリーのオンラインストアなどからでも気軽に購入することができ、誰でも、いつでも気軽にクラフトビールが楽しめる環境が整っています。
しかし、(私もそうなのですが)自分で選ぶとなるとどうしてもなんとなくいつも同じブルワリーの商品ばかりを購入してしまったり、気付くといつも同じビアスタイルの商品ばかり手に取ってしまい、代わり映えしない・・・なんてこと、身に覚えはありませんか?
さらにオンラインストアになると、数本まとめて購入することしかできない、送料がかかる、などのデメリットもあり、気に入ったビール以外はオンラインストアで購入しない、という方も少なくないのではないでしょうか。
今回ご紹介するサービスの「Otomoni」は、そんなデメリットを払拭できるサービスとなっています。
早速、初回お試しセットを試してみました。 可愛らしい箱に入って、冷蔵便で届きました。(冷蔵便で届いたビールは届いてすぐ飲めるので、うれしいポイントです♪)
価格は毎回6本で税込4378円。1本あたりの価格は約730円です。隔週で届くので、1か月あたり約8756円で利用できます。
スーパーで購入するビールと比較すると少し割高に感じてしまうかもしれませんが、選べるビールには1本1000円を超えるようなビールもあるため、そこまで高くは感じません。なんと、手に入りにくいうちゅうブルーイングが手に入ることもあるようです!
今回のラインナップはこちらの6本!有名なブルワリーの限定醸造ビールや、Otomoniオリジナルビールなど、他では購入できない限定ビールなども多く含まれています。
左から
1. Otomoniオリジナル:青森生姜味噌おでん アメリカンウィートエール
2. Otomoniオリジナル:令和梅齧り麦酒 ベルジャンホワイト
3. Otomoniオリジナル:御難玄米あられゴールデン ゴールデンエール
4. 富士桜高原麦酒:ヴァイツェン
5. ノースアイランドビール:IPA
6. ファーイーストブルーイング:HOP Frontier ジューシーIPA
早速順番にいただきます!
醸造元:Otomoniオリジナル(ナギサビール株式会社)
ビアスタイル:アメリカンウィートエール Alc.5.0%
こちらのビールは、Otomoniのオリジナルビールですが、醸造元は和歌山県のナギサビール株式会社です。
「青森生姜味噌おでん」という気になるネーミングですが、青森ではおでんに生姜味噌をつけて食べる慣習があるそうです。私が青森に行ったときに、「味噌カレー牛乳ラーメン」という不思議なラーメンをいただいたのですが、この長いネーミングから、それを思い出しました。(笑)
そんな面白いネーミングなので、さぞかしおでんに合うビールなのかと思うのですが、初夏の一般家庭がおでんを持ち合わせているはずもなく。
名前のクセが強いので、クセ強めなビールかなと想像していたのですが、そんなことはなく、あっさりさっぱりしたドリンカブルな1本でした。
今回はおでんとのペアリングは叶わなかったので、冬、おでんが美味しい時期にリベンジしたいです。
醸造元:Otomoniオリジナル(合同会社Marca)
ビアスタイル:ベルジャンホワイト Alc.5%
こちらのビールは、なんと「梅を齧りながらいただくビール」!ということで、ありがたいことに、「カリカリ梅」も同梱されていました。原材料に山椒が使用されていますが、山椒のクセは全くなし。むしろ山椒のおかげで香りはさっぱり、鼻に抜けるさわやかさを感じました。ちなみに、普通の山椒ではなく、梅山椒というものを使用しているそうです。
もちろんカリカリ梅も一緒にいただきましたが、酸っぱさと甘さを感じ、ナイスなペアリングでした。
個人的には、6本の中で一番飲みやすかったです。
泡もとってもなめらかで、美味しくいただきました。
醸造元:富士観光開発株式会社(山梨)
ビアスタイル:ヴァイツェン Alc.5.5%
目を惹くピンクのパッケージ。ラベル上部が富士山になっていてとても可愛いデザインです。
「富士山のお水で仕込んだ小麦のビール 酵母の醸し出すフルーティーな香りと上品な味。」とありますが、やはりお水が美味しい土地のビールは美味しい気がします。
こちらのヴァイツェンは、いい意味で雑味がなく、麦芽と小麦の味をはっきりと感じることができました。アルコール度数は5.5%とヴァイツェンの中では少し高めですが、後味が甘めで飲みやすかったです。
醸造元:SOCブルーイング株式会社(北海道)
ビアスタイル:IPA(インディアペールエール) Alc.7%
雪の結晶が目を惹く可愛いパッケージ!なんと2008・2009年のジャパン・アジアビアカップで二度の金賞を受賞しているそうです。
「ノースアイランド」ということで北海道のビールです。飲んでみると、ホップの香りは控えめですが、苦みがとにかくすごい!飲み終えた後も口に苦みが残るほど。それもそのはず、なんとIBU(国際苦味単位)84だそう!
苦いIPAを求めているIPA中毒の方にはとってもおすすめです♪
ですが、ビール初心者の方は、もう少しIBU低めのIPAで慣れてから挑戦したほうがいいかもしれません・・・
初回お試しセットにこちらが入っているということは、誰かをまだ見ぬIPAの世界へ引き連れてしまおう、という意図がある・・・?のかも。
醸造元:Far Yeast Brewing(山梨)
ビアスタイル:ジューシーIPA Alc.6.5%
Far Yeast Brewingといえば、東京ブロンドや東京アイピーエーなどの東京シリーズが有名ですが、ブルワリーは山梨県にあります。
こちらのHOP Frontierは以前から気になっていたので、今回一番楽しみにしていました!
飲んでみると、確かにジューシー。苦みはそんなに強くなく、グラッシーな飲み口です。
こちらのビールは、”最新のホップ理論と先進的な醸造手法を日本でいち早く実践し、科学的なアプローチでホップの香気成分を最大限に引き出した”とのこと。
(Far Yeast Brewing 公式HPより引用)
ホップの香りは複雑で、「ザ・〇〇ホップの香り!」というよりは、ほのかな香りが複雑に感じられるイメージでした。まさにパッケージの色合いがそれを表現しています。
美味しかった!
普段手に入らないビールや、自分では選ばないようなビールにも出会うことができ、ビール好きには本当に最高のサービスです!
2回目以降の配送では、複数の種類のビールを選ぶことができたり、苦手なビールを登録しておける苦手ビール登録機能や、好きなビールを保存できるKEEP機能などもあり、自分好みのビールをカスタマイズ可能なんです。さらに、普段手に入りにくい期間限定のビールや、ビール好きの間で美味しいと話題のうちゅうブルーイングなどのビールを選べることも!
特に期間限定、限定醸造のビールは、どれも探しているうちに売り切れになってしまって手に入らなかったり、オンラインストアで単品では購入できなかったりするので、Otomoniで手に入るというのは本当にありがたいですよね。
もちろん、「クラフトビールってよくわからない」「ビールはあまり得意じゃない」という方にも、直感で「このビールは好きだ」「嫌いだ」を記録に残すことにより、好みに合わせたビールを毎回セレクトしてくれます。
クラフトビールは、あなたにとってどんな存在ですか?
Otomoniのサービス開発者の1人はこう語ります。
このサービスを始めるきっかけになったのは、妻の復職や子どもの保育園入園など家庭環境の変化からでした。それまで喧嘩したことがありませんでしたが、環境の変化によるストレスから小さなことで揉めることが増えました。状況を変えるために知人から聞いた「晩酌で対話機会をつくってお互いを理解する」ことを週末に実践することにしました。2人でゆっくり話をして楽しい時間を過ごすために、ちょっと珍しいお酒を買って楽しんでいました。クラフトビールは、味の多様性以外にもパッケージデザインが可愛かったり、格好良かったりするものが多く飲んでいました。(こちらから引用)